2022年にリリースされた中国市場限定のストリング。今のところBG弹(反発系)とBG久(耐久系 )それぞれ一つずつラインナップされている模様。自分でストリングを張れる環境になったのでレビューしてみます。
商品説明はこういう内容。
優れた反発性のエントリーモデル
つまるところは入門者がターゲットという位置づけらしい。品番はBG TCH、恐らくBG Tan(中国語読み)CH(中国)という意味かと。货号がBG TCRって表記だけど印刷ミス?生産地は中国の福建省。
スペックはこういう内容。ヨネックスで初めて見るくらいに低いスペック。
カラーラインナップは豊富。オシャレカラー。ここが1番の売りかと。
実打レビュー
ストリングの使用テンションは主に縦が26-28ポンドで、横のテンションはストリングパターンやラケットによって微妙に変化しています。基本はプレストレッチは無しですが、場合によっては最大で10%かけて使っている場合があります。
触った感じは柔らかめで、テカテカしたコーティングがしてある普通のストリングといった具合。
手でラケット面を叩いた音だったり、実際に打った打球音でエントリー感を感じる。ペチんもしくはベチーンといった、響ききらないサウンド。芯が柔らかすぎるのかな?
打球感はやや柔らめ。ナノジー98みたいな食いつき感があって、そこそこ弾く。ただ、金属感は無いから、他の反発系にくらべて特別弾くわけでもないし、打球感も反発系にしてはヌルッとして切れが悪い。
スマッシュはストリングが伸びる感じがあって普通にコントロールが付けやすい。打ちごたえという点では物足りなさを感じるけど。どのショットも総じて微妙にキレが悪い。
管理人の一言
バドミントンが上手くなりたいと思っている人はこのストリングを選ぶ理由がないかと。中国だと普通のストリングとの価格差が200-400円程度。中級者で20回程度の使用を仮定すると、一回辺り10-20円程度の違いなら、定番のストリングを選んだ方が精神衛生上無難だと思う。
どんな人にお勧めかと聞かれると、野外や公園でエントリーモデルのラケット使って遊ぶ人向け。ヨネックスもそういう位置づけでリリースしてるんじゃないかな。中国ではこういう風にバドミントンを楽しんでる人は少なくないし。
基礎研究が強い日本一強のストリング業界で、エントリーモデルだけど中国製を出してくるあたりは興味深い。まだまだ日本製と相当な距離を感じるけど。ナイロン系だと20年程度で追いつくのはほぼ不可能なので、別素材を探索するという方向性もありなのかな。
使ってみたい人はタオバオの代理購入サイトなんかで購入可能だと思います。
ストリングのマトリックス図(2023/06/06 更新)
色んなストリングと比べながら随時更新しています。異論は常に認めますのでコメントまで。