ラケットのデータベースを公開中(2024/06/23 更新)

【Prince / プリンス】コートアームズ 実打レビュー

2015年頃に発売されたプリンスのコートアームズ。2018年に発売されたコートアームズ D-XRの旧モデルになります。

公式スペック&テクノロジー

新モデルと同じく4U5のみの展開で、バランス表記はヘッドヘビー。フレックス(硬さ)はMIDDLEです。

コードアームズ3
この旧モデルのフレームはボックス形状で、シャフトは新モデルと恐らく同じDAIWAシャフト。スペックが公式サイトから削除されていて見つからなかったから楽天から転機してみる。

コードアームズ スペック

NANOALLOY TECHNOLOGY

「ナノアロイテクノロジー」によりカーボンの強度を増しながらも、よりしならせることが可能になりました。よって、しなり戻りが早くなり、高い弾き性能を発揮し、スピードショットを実現します。

東レの新素材カーボンを使用しているらしい。(2015年当時)

スーパーファインスリムトルク

Prince コートアームズ D XR スペック3

釣具メーカー最大手の1つDAIWA製のシャフトを使用。ここも新モデルと同じ。シャフトにこだわるという方向性は変わっていない。

パーフェクトリング

Prince コートアームズ D XR スペック4

限りなく真円に近いシャフト。DAIWAの高い成形技術により実現したらしい。

実測スペック

所有している現物を計測しました。AC102のグリップ+BG66アルティマックスに、Yonexアンダーラップを2周巻いています。

重量(4U5) 84.4グラム
バランスポイント 321mm
シャフト経 7mm前後
フレーム厚 (12時) 10.7mm
フレーム厚(3時) 11.5mm

残念ながらスイングウェイトは見つかりませんでした。

重量

重量は84.4グラム。Yonexの4Uより若干軽くて、新作より4グラム以上軽い。

コードアームズ1

シャフト

新モデルと同じ。シャフトはハンドル根本からわずかにテーパーがかかってフレームにかけて太くなっている感じ。最も細い所で6.95mmくらいだからおそらく6.8mmくらいのシャフトとして設計したのかな。

コードアームズ5

フレーム

フレームはボックス形状で、アストロクス88Sより若干薄い。グロメットの溝はわりと下の方まで入っている。フレームの大きさは88Sとほぼ同じ。もちろんコンパクトフレームではない。
コードアームズ4

コードアームズ2

実打レビュー

ガットはBG66アルティマックスを26ポンドで張っています。

結論から言うと、「中身は普通だけどおしゃれしているラケット」

新作のD-XRよりは弾くし、使い勝手は悪くない。重量が軽いけどしっかりとヘッドの重さを感じる。シャフトはおそらく新作と同じ。だけど、ヘッドヘビーの4Uは戦国時代でコートアームズが他のラケット、例えばアストロクスシリーズ, TK-BXR, TK-F, フォルティウスツアーVやグラビタス8.0と言った優秀なラケットがしのぎを削ってる。これらのラケットより優れている点は見た目くらいかなと。

振り抜き

振り抜きはまずまずと言った感じ。振り抜き感はアストロクス88Sの4Uに少し近いかもしれない。前作に比べて重量がアップしている事と、重量配分の関係でヘッドヘビー感は増している。

パワー&トルク

スマッシュから。ヘッドが重いだけあって、芯で捉えれば速度はそこそこ出る感じ。新作もそうなんだけど、衝撃吸収のバランスが悪くて手に響く感じ。新作の方は硬さで言えばミディアムクラスのガットを使ったけど響くから、かなり柔らかいサイバーナチュラルとかそこら辺を使えば丁度いいかもしれない。でも、そうするとスマッシュが伸びないからテンションを上げてと結局はジレンマに陥りそうな感じがする。

ドライブは新作より打ちやすい。ちゃんと飛ばせるけど、ヘッドヘビーだから連続では打ちにくい。

コントロール

クリアはそこそこ飛ばせるけど、新作にあった激飛び感はない。打ち心地がパリッとしているので、パチンって感じで飛んでいきます。

カット類は打ちやすい方。フレームも小さくないし、感度の良いラケットだからパサって感じでシャトルヘッドを触れる感じ。

ネット前に関して特筆すべき点はあんまりないけど、新作より若干ヘッドの持ち重り感はある感じ。シングルメインの人には打ちやすいかもしれない。

管理人の一言

コードアームズ6
新作のD-XRより、しっかりとした打球感はある。わりと乾いた打球感で、見た目が好きならいいラケットかもしれない。イメージ的にはヨネックスよりビクターのラケットに近くて、誤解を恐れずに言えばハイパーナノ800, 900に近い系統。だけど、大きな違いはやっぱりコンセプト。使い手やシチュエーションが見えてこない。自分の力量では。

上記の画像は中国版の最高峰Tour T Pro。スペックはほとんど同じ。フレームにテキストリームを使用しているらしい。正直ヨネックスの10000円台のラケットにも及ばない性能でした。500元もしたんだけどなー。プリンスのバドミントンラケットは中国だと誰も買わない所謂「冷門」と呼ばれています。

バドミントンに力入れて欲しい。歴史のあるブランドだけに。

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