どのメーカーも各トップ選手の為に専用のラケットを作成しています。リーニンでは通称CP版(Chinese Playerの略称)と呼ばれおり、少数ながら市場にも出回っています。
素材から市販品と異なる場合があり、スペックもかなり異なっているのでこんなラケットもあるんだ程度にレビューを見て頂ければと。
このAN9000Dは使ってた選手が少なく、有名な選手だとリージュンホイが短期間使っていた模様。
ちなみに発売された時期にもよるけど、一般的にCPモデルはスペック表記およびシリアルナンバーがなく、リーニンのスタンプが捺されてます。グリップキャップにグリップサイズおよび製造ナンバーのステッカーが貼られています。
実測スペック
元グリップ無し、アンダーラップを2重にして、トアルソンのウルトラグリップを巻いています。ストリングはM-S65Hを縦27.5ポンドで。
グリップ長 | 210mm |
重量(3U5) | 88.4グラム |
バランスポイント | 約319mm |
シャフト経 | 7.1mm前後 |
フレーム厚 (12時) | 縦9.95mm, 横5.9mm |
フレーム厚(3時) | 縦10.4mm, 横6.2mm |
管理人の感想
バランスポイントが高いという事もあり、全体的にダルい。リージュンホイが愛用していたAN7000BのCP版とは大きく違う。ヘッドも強めに効いており、ダブルスというよりはシングルスで使うようなスペック。
実際に打った感じは、重厚感のある打球感で、スマッシュも走るし、ドライブもうなる。だけどバランスがあまり良くないせいかラケットに引きずられる。このダルい感じは一世代前のラケットって感じ。最近46T, 50Tみたいな高弾性カーボンのラケットで遊んでるけど、AN9000Dのダルさからするとあんまり高弾性の素材は使ってない感じがする。
シャフトはAN9000Dの市販品に近く、硬くはない。AN7000B CP版より柔らかい。敢えてこのラケット使う理由を探すのが難しいなーという個人的な感想。CP版の中でとりわけ人気がない理由が少し理解出来た。