デュオラZストライクを彷彿とさせるカラーに惹かれて購入したオーラスピード90K。
90Sが発売して一年も経たない2019年の夏頃に発売されました。「K」と表記されている通り、上からの球を重視して設計されています。
デンマークのアントンセンも使っている90Kをレビューしてみます。
公式スペック&テクノロジー
表を見る限り上級者向けのスペック。ヘッドヘビー寄りのバランス、硬めの打球感。フラッグシップモデルだけあってこちらもメイドイン台湾。
テクノロジーに関しては90Sと同じ。こちらをご参照下さい。
実測スペック
所有している3U5, 4U5を計測してみました。
ウェットグリップ (AC108)+VBS-66N (Victor) or ナノジー98に、Yonexアンダーラップを2周巻いてます。
バランスポイントはグリップエンドから測定しています。
重量 | 86.6グラム (3U5) 84.8グラム (4U5) |
バランスポイント | 約316mm (3U5) 約314mm (4U5) |
シャフト経 | 6.9mm前後 |
フレーム厚 (12時) | 約11.1mm |
フレーム厚(3時) | 約10mm |
重量
3Uと4Uの誤差は約2グラム。バランスは結構違う。
シャフトの太さ
シャフト径は公表で6.8mm。90Sと同じ太さ。最近の流行りから言うとやや太めのシャフト。
フレーム&ラケット面
フレームは90Sに比べて厚くなっている。ブレイブソード系のビクターらしいソードフレーム。
塗装
IGアイアンゲートっていうモノトーンに赤い差し色の配色。艶有り。全体的に引き締まっていて配色は結構カッコいい。ロゴの「90K」のフォントがいまいち。ジョイント部のロゴが普通過ぎて少し惜しい。
実打レビュー
3Uと4Uともに結構な期間使用してきました。いい感じで表現するとブレイブソードの硬い版。悪く言うと全体的に中途半端と言った印象。
パワー&トルク
オーバーヘッド系の球を強化したというだけあって90Sよりシャフトも硬く打ちごたえがある打球感。面の安定性も体感レベルで向上している。あくまで90Sと比べての話であって、正直なところこのレベルのラケットなら他にも選択肢は沢山ある。
4Uはダブルスを意識しているせいか中途半端な感じが目立つ。90Sほど弾かないけどシャフトは硬くて、打球感はややソリッド。オーラスピードらしいパチーンという打ち心地は健在。バランス故にそんなに球速は伸びない。
ドライブは球離れも悪くなくていい感じ。ただし、弾きが少し足りず、10クイックとかナノフレア800と打ち比べると球のシャープさ、力強さなんかは結構見劣りする。
コントロール
ガットによるけど、クリアーやドロップはどれも平均的。3Uはややヘッドの重みを感じて、面が安定してるからコントロール性が悪いという事はない。
ラケット自体の感度もそこそこ。90Sほどフレームが繊細な感じはしない。
ハンドリング
おそらくここがジレンマなのかな。オーラスピードシリーズだけど、フレームは厚くなりヘッドも重くなった為に振り抜きはいたって普通。操作性も際立ったものを感じない。
管理人の一言
色々感想を書きたいなと思って使いながら考えていたけど、第一印象があまり良くなかった事に加えて90Kにしかない特徴というものを感じられませんでした。
辛口なコメントになったけど、3Uに限っていえばアークセイバー11とバランス的な感じやシャフトの硬さも近く見た目が好きだったら使ってみてもいいかもしれない。打球感はビクターだけど。
4Uならナノフレア800とか、アストロクス88D・S Pro, フォルティウスツアーとか使いやすくて性能の高いラケットがあるから敢えて90Kを選択する理由は見当たらない。 ラケットは所詮好みなんだけどね。アントンセンが好きなら90Kにウェアもフルセットで揃えてコスプレするのもまた一興。
こちらからすみません。ビクターのラケットについて個人的にお話を聞きたくてもし可能でしたら直接メールアドレスの方に連絡頂くことはできないでしょうか?
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