【リーニン】3Dキャリバー900B 実打レビュー

2017年にN90の四代目として発売されて、その後ラインナップ変更で、2018年に3Dキャリバー900シリーズの一つとして名前が変わってリリースされた3Dキャリバー900B。チェンロンが使用してたモデルで推してましたが、個人的にはリーニン時代のアサンが使ってたイメージが強めです。リーニンの数あるラケットの中でも多くの人の支持を受ける900Bをレビューしていきます。

公式スペック&テクノロジー

因みにリーニンのラインナップは昔から分かりにくい事で有名です。最近の新シリーズから規格も他社と足並みを揃えて、コンセプトも分かりやすくまとめてきました。ざっと説明するとこんな感じです。

旧シリーズ

3Dキャリバー = スマッシャー系
ターボチャージング = ドライブ系
エアロナットシリーズ = コントロール系

新シリーズ

TECTONICシリーズ = 新技術を使った系?
AXFORCEシリーズ = コントロール系
BLADEXシリーズ = ドライブ系
HALBERTECシリーズ = コントロール系

モデルナンバー

1, 2, 3 = 入門者〜中級者向け
4, 5, 6 = 中級者向け
7, 8, 9 = 上級者〜競技者向け

モデル表記

英文字無し = どれも平均的な感じ
B = Boost = バランス
C = Combat = パワー
D = Drive = ドライブ
I = Instinct = 軽量化

長々と説明したけど、3Dキャリバー900B(略称900B)はスマッシャー系シリーズの9番台=上級者向けでBoost=バランス系というポジション。

因みに旧シリーズの重量やグリップ表記はリーニン独自の規格を採用しています。900Bは重量がW3でS2グリップなので一般的な3U5。900Bはやや軽めの3Uなので個人的には3.5Uと言った感じ。それとリーニンはほとんどのラケットが高テンションで張れる。

900Bはマトリックス図の中でも真ん中でヘッドヘビーより。

実測スペック

ウェットグリップ (AC108)にYonexアンダーラップを2周巻いてます。ガットは色々使いましたが最後はナノジー98を27ポンドで。バランスポイントはグリップエンドから測定しています。

重量(W3 S2 = 3U5) 89.3グラム
バランスポイント 約304MM
シャフト経 7.2MM前後
フレーム厚 (12時) 横10.9MM, 正面6.1MM
フレーム厚(3時) 横11.2MM, 正面6.8MM
グリップ長 200MM

バランス

公式ではバランスポイントは292mmとの事。イーブン系の扱いではあるけど、実際の感じはヘッドヘビー寄りのイーブンもしくはイーブン寄りのヘッドヘビーと言った感じ。ダブルスやミックスなんかで使いやすいバランス。

シャフト

公式では7mmシャフトという事だけど実測だと7.2mm近い。塗装のせいかな。個人的に好きなポイントがシャフトの硬さ。ヨネックスなんかの上級者向けだと芯を食う硬さがあるだけど、900Bはフォルティウスツアーに近い硬さで、ある程度ググッと粘る感じ。

フレーム&ラケット面

表面上はN903からほぼ変化が無い。独特のエアロフレーム。ビクターで言えばソードフレームとも言えば分かりやすいかな。フレーム外側のエッジが張っていてガット側がえぐれてるデザイン。空気力学に基づいた形状と謳ってるけど、2013年くらいの技術をそのまま焼き増ししただけ。フレーム形状のおかげか分からないけど、振り抜きは悪くない。

塗装

リーニンの塗装は相対的に見てハイクオリティ。ステッカーもそうだけど、他メーカーと比べて塗装に凝ってる。中二的なデザインが多いなかでも900Bはダークグレーと赤のツートーンで渋くまとめててカッコいい。

実打レビュー

3年近く使っている900B。当たり外れの多いリーニンのラケットの中でも群を抜いてバランス良く仕上がってます。特徴はありながらクセも強くないので、ダブルスメインで3Uを使ってきた人に触って欲しい一本。

パワー&トルク

ダルい感じが少なく、振り抜きも良い割りにはしっかりした打ち心地。一世代前のリーニンのラケットにある淀んだ重さは無く、硬くないけどしっかり反発してシャトルを飛ばせる。シャフトのしなやかさで凄いパワーを込めなくても厚みのあるスマッシュが打ちやすい。Zシリーズに慣れたパワースマッシャー系だと柔らかいかなーなんて思うかもしれない。

体勢が悪かったりして打ったスマッシュだったり、上半身だけで打ったようなスマッシュも思ってるより速度が出やすい。ここら辺は4Uよりの3Uという重量もある程度関係してるけど。ただし、自動で角度を付けてくれるようなラケットじゃないから慣れてないと軌道が高目になりやすいかも。それと、ソードフレームのせいか、シャフトのせいか分からないけど、ボックスフレームほど面は安定していない。

ドライブはフォルティウスツアーみたいにグッと入る打球感。ツアーより少し柔らかいからググッて感じかな。シャフトで球を持つ感じ。それと、弾きが良いから、ショートモーションでもシャトルを飛ばしやすい。柔らかめだから速いドライブ戦なんかは厳しいなーって思う時がある。

コントロール

シャフトがしならない程度に打った時のタッチが結構速め。パリッとした打球感で、感度が良いからカットだったりドロップなんかの繊細なタッチが必要とされる球種でもそこそこ打ちやすい。慣れって部分が大半を占めると思うけど。

レシーブは一言で言うとオートマチック。しなやかなシャフトと弾きの良さ、ラケットの重さもあってスマッシュレシーブなんかは凄く返しやすい。飛びすぎてバックライン超える事も多々あるけど。

ハンドリング

軽すぎず、重すぎずないバランスで、4Uに近い3Uの割りには振り抜きが優秀という事もあり嫌いな人が少ないスペック。物理的な重さの関係もあるけど、個人的には旧アークセイバー11やブレイブソード12の3Uなんかより軽く扱えるなーと。

管理人の一言

中国だと愛用者も多く「ダブルスの神ラケット」みたいに大げさに呼ばれている900B。シャフトも硬すぎず、バランスも重すぎず、弾きも十分で、3Uのカテゴリーにしては振り抜きも良く、総合点が高い一本かなと。

ブランド毎にある程度の個性がありながらもバランスの良いラケット、例えばヨネックスだとアークセイバー11、ビクターだとTK-F黒隼もしくはオーラスピード100X、ミズノだとフォルティウスツアーみたいに、900Bもリーニンらしさがありながらもバランス良く仕上がってるなーと感じます。

パリッとした優秀な弾き性能がありながらも、同ジャンルの中では割りと柔らかめシャフトで、敷居が高くないから3Uで大丈夫な人であれば誰でも扱いやすいかと。個人的にはこのしなやかなんだけどトルクがある打球感がいい感じ。お手軽に速度の出るスマッシュが打ちやすい。最近はボックスフレームが好きって事と、もう少しソリッドなラケットが好みだから使用回数は減ってるけど。

前述してる通りリーニンのラケットはビクターみたいに当たり外れが多いけど、リーニンを買いたい+ダブルス系のラケットでお勧めは?と聞かれたら迷わず900Bを勧めるかな。僕的にはエアロナット9000Cより全然使いやすいと思う。因みにハードスマッシャーもしくはヘッド重めが好きなら900Cを買いましょう。

リーニンは明確に選手専用モデル(通称CP版)と市販品を分けており、素材やスペックに大きな違いがあるので「このラケットを誰々選手が使ってたんだー」なんて思いを馳せても無駄なので悪しからず。

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